食費・居住費が軽くなる制度を家族向けにわかりやすく解説【栃木版】

① はじめに|「そんな制度、知らなかった…」が本当に多い

ショートステイや施設を使い始めた家族から、
よく聞く言葉があります。

「食費と居住費が思ったより高くて…」
「介護保険があるのに、こんなにかかるんですか?」
「後からこの制度を知って、正直ショックでした」

実はこれ、珍しい話ではありません。

介護保険には
食費・居住費の負担を軽くする制度がありますが、
申請しないと使えないため
知らないまま損をしている家族が多いのです。

この記事では、
**「介護保険負担限度額認定証」**について、
家族向けにやさしく解説します。


② 介護保険負担限度額認定証とは?

介護保険負担限度額認定証とは、
ショートステイや一部の施設サービス利用時にかかる
「食費・居住費(滞在費)」を軽減できる制度
です。

ポイントはこの3つ👇

  • 介護保険サービスそのものではない
  • 食費・居住費(滞在費)が対象
  • 申請した人だけが使える

介護保険サービス費(1〜3割負担)とは、
別枠の制度になります。


③ どんな人が対象になる?

主に、所得や資産が一定以下の方が対象になります。

判断基準は、

  • 本人の所得
  • (配偶者がいる場合)配偶者の課税状況
  • 本人名義の預貯金額

などを総合して、市町村が判定します。

※ 家族(子ども世帯など)の収入は、
原則として判定対象になりません。

対象になりやすいケース(考え方)

  • 年金収入が少なめ
  • 預貯金額が基準内に収まっている
  • ショートステイや施設利用が始まり、負担が重くなった

※ 利用回数や在宅→施設への切り替え自体が
判定基準になるわけではありません。
あくまで所得・資産要件を満たしているかどうかで判断されます。


④ どんな費用がどれくらい軽くなる?

負担限度額認定証を使うと、
**食費・居住費に「1日あたりの上限額」**が設定されます。

そのため、

  • ショートステイ
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護医療院

などの、
介護保険制度上「食費・居住費」が自己負担になる施設サービスで、
自己負担が大きく下がる可能性があります。

※ 有料老人ホームや在宅サービスでは、
原則としてこの制度は使えません。

※ 減額される金額は
**所得区分(第1〜第4段階など)**によって異なります。

👉 細かい金額は、
市町村の介護保険担当窓口で必ず確認しましょう。


⑤ よくある勘違いと注意点

勘違い①|自動的に使えると思っていた

申請しないと使えません。

勘違い②|介護保険サービス費が安くなる

→ 対象は 食費・居住費のみです。

勘違い③|あとからまとめて戻ってくる

→ 原則、申請した月からの適用になります。
(多くの自治体では申請月の初日にさかのぼりますが、
申請前の月分までは戻らないことがほとんどです)


★ 現場からのひとこと

ショートステイや施設利用を始めてから、
「この制度があると知らなかった」と
数か月分、余計に支払っていた家族を何度も見てきました。

多くの場合、
最初に説明を聞いていても、
内容を理解しきれなかったというケースです。

お金の話は後回しにされがちですが、
早めに確認するだけで、
家計の負担が大きく変わることがあります。


⑥ 申請方法と流れ(栃木県の場合)

申請は、
市役所・町役場の介護保険担当窓口で行います。

申請に必要なもの(例)

  • 申請書
  • 本人確認書類
  • 預貯金額が分かるもの(通帳など)

※ 必要書類や細かい基準は
市町村ごとに異なるため、事前確認がおすすめです。


⑦ こんなときは必ず確認してほしい

  • ショートステイを使い始めた
  • 施設入所を検討している
  • 月々の介護費用がきつい
  • 収入が年金中心

👉 「使えるかどうか」だけでも、
必ず一度は確認してみてください。


⑧ 他の制度との関係も知っておこう

負担限度額認定証とあわせて知っておきたい制度👇

  • 高額介護サービス費
  • 介護保険の自己負担割合(1〜3割)

▶ 介護保険の自己負担については
「介護保険の自己負担はいくら?1割・2割・3割の違いを家族向けに解説【栃木版】」
で詳しく解説しています。


⑨ 栃木県で相談できる場所

  • 市役所・町役場(介護保険担当窓口)
  • 地域包括支援センター
  • ケアマネジャー(居宅介護支援事業所)

👉 分からなければ、
「ショートステイや施設の食費が高くて…」
とそのまま伝えて大丈夫です。


⑩ まとめ|負担限度額認定証は「知らないと損する制度」

  • 食費・居住費を軽くできる制度
  • 申請しないと使えない
  • ショートステイ・施設利用では特に重要
  • 早めの確認が家計を守る

介護のお金は、
制度を知っているかどうかで差が出ます。

「うちは対象じゃないかも」と思っても、
一度確認してみる価値は十分にあります。


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▶ 介護保険の自己負担はいくら?1割・2割・3割の違いを家族向けに解説
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