知らないと共倒れしてしまう理由【栃木版】

① はじめに|「頑張っている家族ほど、やりがちです」

在宅介護をしている家族から、こんな声をよく聞きます。

「ちゃんとやらなきゃと思って…」
「自分がやらないと誰もいないから」
「迷惑をかけたくなくて、相談できなかった」

でも実は、
**在宅介護がつらくなる原因の多くは“頑張りすぎ”**です。

この記事では、
在宅介護の現場でよく見かける
**「家族がやってはいけないこと」**を5つ紹介します。

「知らなかった」だけで、
家族も本人も苦しくなってしまうケースは、決して少なくありません。


② やってはいけないこと①|一人で抱え込む

よくある状況

  • 家族だけで介護を続けている
  • 相談するタイミングを逃してしまう
  • 限界になってから助けを求める

なぜ危険?

介護は、一時的なものではなく「続けること」が前提です。

一人で抱え込むほど、

  • 介護する家族が体調を崩す
  • 余裕がなくなり、本人の生活も不安定になる

という悪循環に入りやすくなります。

👉
「少ししんどいかも」と感じた時点で相談する
それが、共倒れを防ぐ一番の近道です。


③ やってはいけないこと②|「家族だから無料でやるもの」と思う

よくある思い込み

  • 家族なんだからお金の話はしづらい
  • サービスを使うのは甘え
  • 家族がやるのが当たり前

実際は…

介護保険制度は、
家族がすべてを背負わなくてすむように支えるための制度です。

家族の関わりがゼロになるわけではありませんが、
「全部を家族だけでやる」前提ではありません。

無償で頑張り続けることを前提にすると、
在宅介護は長く続きません。

👉
「プロに任せられるところは任せる」
これも、立派な介護の形です。


④ やってはいけないこと③|限界になってからサービスを探す

現場でよくある失敗

  • 急にショートステイを探す
  • 空きがなく、すぐに使えない
  • 結局、家族が無理を続ける

サービスは、
限界になる前のほうが選択肢が多いのが現実です。

※ ただし、
緊急性が高い場合には、
ケアマネジャーや市町村が調整してくれるケースもあります
(対応は地域や状況によって異なります)。

👉
「まだ大丈夫」なうちから、
相談・情報収集だけでも始めておくことが大切です。


⑤ やってはいけないこと④|ケアマネに遠慮して本音を言わない

こんな言葉、口にしていませんか?

「大丈夫です」
「まだ何とかなります」

でも実際には、
一番しんどいのは家族というケースも少なくありません。

ケアマネジャーは、
制度の範囲内で、本人と家族の状況を整理し、調整を考える専門職です。

👉
「正直つらいです」
この一言で、サービス内容や支援の方向が大きく変わることもあります。


⑥ やってはいけないこと⑤|完璧な在宅介護を目指す

よくある理想

  • 家で最期まで
  • 家族が全部支える
  • 本人の希望を100%叶える

こうした思いは、とても大切です。

ただ、
完璧を目指しすぎるほど、家族が壊れてしまうことがあります。

状況によっては、
施設や医療の力を借りる選択も、同じくらい大切な判断です。

在宅介護で一番大事なのは、
「続けられる形」を選ぶことです。


★ 現場からのひとこと

限界まで我慢してしまった家族ほど、
「もっと早く相談すればよかった」と口にします。

在宅介護は、
頑張りすぎないほうが、結果的にうまくいく。
そう感じる場面を、何度も見てきました。


⑦ 困ったときの相談先(栃木県)

  • 地域包括支援センター
     高齢者の介護相談の最初の窓口
  • 市役所(介護保険課)
     要介護認定の申請や制度手続きが中心
  • 居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)
     サービス利用の具体的な調整

👉
まずは
**「今の状況をそのまま話す」**だけで大丈夫です。

▶ 相談先の違いはこちら
介護サービスの選び方|最初にどこに相談に行く?


⑧ まとめ|在宅介護で一番やってはいけないのは「無理を続けること」

  • 一人で抱え込まない
  • 早めにサービスを検討する
  • 本音を伝える
  • 完璧を目指さない

在宅介護で最優先なのは、
家族が倒れないことです。

無理をして続けるより、
続けられる形を一緒に考えることが、
本人にとっても、家族にとっても大切な選択になります。


🔗 関連記事
▶ 在宅介護がつらいと感じるのはいつ?家族が限界になる前に知っておきたい対処法


▶ ショートステイとは?使うタイミング・料金・注意点【栃木版】